なので、A'と書いてあるものはそのままA'として扱うことにしたのだけれど、今度は「何をやっているのか、やらされているのかわからない」、「テキストの選び方が悪い」と言われるようになった。
「ここでやっていることは大学一年生が必ず通る道で、なんでこんなことをやるかというと、情けないのですがぼくには『後で使うから』としか答えようがありません」、「なんでこんなことをやるかということは自分では考えたことがないように思います」などとしか返せなかった(情けない)。
「ここに書いてあるものは掛け算の九九のようなものだと思う、というのはダメですか?」と聞いてみたけれどそれもダメなようだった。相手は大学の先生で、自分よりずっと賢い方なのだけれど、志村のこれを読んで、彼は「A<PとA'の読みかえ」部分でつまづいているのかもしれないと思った。
セミナーをしていて、教科書にA'と書いてあることをぼくがA<Pのように読むとものすごい拒否反応を示す人がいる(<は画像の曲がった<の意)。